観て来ました～！前売り券買って待ってました～！
↓↓

木村秋則さんという青森のリンゴ農家さんの実話です。
10年かけて絶対不可能と言われていた「リンゴの無農薬栽培」に挑戦して、
財産を失うほどの苦労の末、栽培に成功されたお話です。

ストーリーですが、
もともとリンゴ農家に生まれた秋則さんは、同じくリンゴ農家の一人娘・木村美栄子さんと結婚。
木村家の跡を継ぐことになります。

間もなく奥さんが農薬散布の度に体中に湿疹が出たり、熱を出して一ヶ月は寝込んだりすると知ります。（農薬散布は一年に１６回あるそうです。）
「それならば無農薬だ！」と挑戦を開始するのですが、瞬く間に害虫・病気で
収穫ゼロになってしまいました。

それでも諦めずに周囲にバカにされながらも、貯えも底を尽きて電気や水道を止められても
必死で研究してやっと「自然栽培」の方法を見つけ出すのです。

文章にすると簡単になってしまいますが、無農薬リンゴを取るまでに１０年かかるんです。

ただ、「無農薬栽培に成功した」ってだけのお話ではないんですよね。
何が泣けるかと言うと「家族の愛」「友情」です。
木村さんをどん底の生活でも支える奥さんやお父さん（秋則さんの義父や本当の両親）に、
そして娘たち・・・。もう誰もが健気で(ToT)

この映画で木村さんを改めて尊敬すると共に、家族の愛や人と人との繋がりの大切さを感じました。
とにかく心温まるお話とはこれです！！
DVDとか借りないでください！映画館で集中して観て欲しいです(^O^)

木村秋則さんて時々テレビに出てたり、写真も拝見しますが、ほんとにいい笑顔なんですよね。
純粋な雰囲気が漂いますよね。私も歳を重ねて屈託なく笑える人になりたいなと思います。

ところで現在、木村さんの自然栽培の方法は広く研究され、広まっているそうです。
彼のおかげでより安心出来る自然栽培のお野菜や果物が増えつつあるということですね。

これは本当にありがたいことだと思います。

「そんなに農薬、農薬って心配しなくてもねぇ・・・」と思う人もいるかもしれません。
私だって正直分かりません。残留濃度は国が定めた基準値以下なら大丈夫というのが前提です。

でも、この映画を観て思ったのですが、散布する人が寝込んでしまうような劇薬を
１６回も浴びせられたリンゴと自然のままに育ったリンゴとどちらがいいですか？

私はより自然な物を食べたいです。
そもそも農薬を浴びせられる「リンゴの木」が可哀想な気さえします。

農薬の使用が盛んになって以来、野菜や果物のミネラルなどもぐんと減ったそうです。
私たちが子供の頃に食べていた野菜と今の野菜では栄養の含有量が違います。

農家の方にすれば農薬を使って旬も関係なく作ってやっと収入が安定するのかもしれません。
そして、そんなふうにしてしまったのも私たち消費者だと思います。

だから急にすべてが理想どおりに行かなくても、少しずつでも自然栽培や無農薬栽培が
昔のように戻ってくるといいなと思うんです。
そうすれば、アレルギーやアトピー、がんなども減るのではないでしょうか？

木村さんはただ最初は「奥さんのため」だったにしても、今や日本の農業を救うかもしれない
発見をした人です。こんな人がいて、それを本や映画にしようという人がいる・・・。
これも日本の良い方向への転機なのかなって感じています。
と、言うかそう信じたいです。(^-^)

いやぁ～、それにしても阿部サダヲのファンになりそう（笑）
彼や菅野美穂の演技が素晴らしいのもこの映画の見所です。

東宝の回し者ではありませんが、映画館へ是非行ってください！(ﾟ∀ﾟ)